犬の病気に気づくためには、飼い主が普段から犬の様子を見てあげていることが重要です。犬は、言葉を話すことは出来ません。しかし、何か病気など何か体に異変が起こっている場合、言葉以外の方法で伝えようとしていることも、多くあります。そういった行動に気づいてあげることで、犬の病気の早期発見にもつながります。
犬の病気は、散歩の時にもサインが出る場合があります。マーキング時、普段よりも尿の量が増えているようであれば、糖尿病、腎不全、副腎皮質機能低下症・亢進症などの病気が潜んでいる可能性があります。量ではなく、尿の色赤くにごっている、という場合も要注意です。犬が血尿を出す場合は、膀胱結石や尿道結石、前立腺肥大などの病気が考えられます。
犬の口の中を見たときに、歯の色が茶褐色に変色していたら、虫歯を疑う必要があります。出血の場合は、歯周病が考えられます。人間の口の中で起こる病気は、犬の口の中でも起こるのです。
犬の口臭が強くなっている場合も、病気のサインです。口臭は、下痢症のサインといわれています。下痢症に陥っている原因は、ウイルスや寄生虫など様々ですので、病院で、病気の状態を調べてもらうと良いでしょう。
いつもは元気に散歩に行く愛犬が、動くのも嫌がるようなサインを示した場合は、心筋症や悪性リンパ腫、肝臓がんなどの病気を患っているかもしれません。念のため病院で確認してもらうことをお勧めします。
犬の病気と肥満の間にも、人間の病気と肥満とが密接な関係にあるように、大きな関係があります。
背骨の状態がわかりにくい、肋骨を触れても皮下脂肪でわかりにくい、というような状態にあると、肥満であると考えられます。犬にも理想体重はありますが、その10%から15%以上の体重になってしまうと、肥満と言えます。こういった肥満状態が続くと、犬の場合も、大きな病気を発病する可能性が高くなります。
犬が肥満になるとかかる病気は、人間が肥満状態にある場合にかかる病気と似ているようです。たとえば、犬でも糖尿病はありますし、高血圧や、脂肪肝、肝不全といった病気は犬にでもあらわれます。
また、犬が肥満になった場合、呼吸器の病気や、心臓の病気にもつながります。肥満で大きくなった体のために、臓器への負担が大きくなってしまうからです。他にも、関節炎など、関節の病気になるケースもあります。
犬の肥満の原因も、人間の肥満の原因と同じです。運動量よりも摂取カロリーが過剰になってしまい、余分な脂肪が体に蓄えられているのです。摂取カロリーについての責任は、エサを与える飼い主にあると言えます。飼い犬が可愛いあまり、エサを多くあげたくなるのはもっともですが、結果、それが肥満や病気につながってしまうことを忘れないようにしなくてはなりません。適切な量のエサを与え、程よく運動をさせてあげることが、犬の肥満や病気を防ぐ第一歩となります。
犬は鼻が濡れている時は元気、病気ではない、と考えている人も多くいるようですが、実は、これは正しいとは言えません。病気によって鼻が異常なほどに濡れるケースもあるのです。
犬の病気も様々ありますが、人間の風邪は犬には存在しません。人間の風邪と同じような症状が出ることもありますが、犬の場合、ウイルスや病気が潜んでいる証拠ですので注意が必要です。犬に風邪のような症状があらわれている場合は、病気を疑って動物病院に行く習慣をつけた方が良いでしょう。
犬が病気にかかる原因も多く考えられますが、感染病の場合、感染した他の犬の唾液や糞尿からうつることもあります。犬ジステンバーという病気は、そういった感染の仕方をする恐ろしい病気の一つです。風邪に似た鼻水や咳、発熱の他に、肺炎を発症したり、痙攣、下痢をしたりということもあります。病気が悪化すると、生命の危機にも陥る大変怖い病気です。
伝染性気管支炎であるケンネルコフも犬の病気の一種です。人間でも抵抗力のない幼児や老人の場合、どんな病気でも注意が必要となりますが、ケンネルコフも子犬や老犬にとっては重病になりかねない病気です。呼吸器感染症であるケンネルコフは、発熱や乾いた咳が特徴といわれています。
犬ジステンバー、ケンネルコフはともに犬にとって脅威の病気ですが、予防は可能です。事前にワクチンを接種してもらうことで、こういった大きな病気を防ぐようにしましょう。
犬を飼っている人は、誰しも必ず行わなければならないのが狂犬病予防注射です。年齢が3ヶ月以上過ぎた犬は、「登録」と共に、この「予防注射」が義務づけられています。年1回の狂犬病予防注射で、愛犬の病気を守り、また他の犬への害も防いでくれます。予防接種を受けない場合、罰則もありますので、早めの対処が必要です。
狂犬病は、発症した犬の殆どが死に至ると言われる、ウィルス性の高い病気です。犬以外に、きつねや狼など、人間も含め全てのほ乳類動物に感染の危険性が高まる病気です。狂犬病の病気を持っている動物に、引っかかれたり噛まれたりした際に感染します。まれに、咳やくしゃみによる拡散でウィルスや細菌が感染する飛沫感染も見られます。
犬の症状として、極度に興奮し、手当たりしだい容赦なく噛みつく様な攻撃性が現れます。人の症状として、不安感・高熱・痙攣・麻痺などがあり、呼吸障害を引き起こします。感染力が強いので、病気に感染すると人間も含め助かる可能性が無いと言われています。
日本では犬の予防接種が義務化され感染例が減少しているが、世界では未だに多くあります。日本・イギリス・オーストラリアなど一部の国々を除いて、世界各国に分布しているのです。海外では殆どの国で感染の可能性がある病気だと考え、旅行の際は十分な注意が必要です。愛犬を守る為にも、予防注射が何より大切で、人間も渡航前には、予防接種を受けましょう。
「フィラリア症」これは、犬を飼っている方の大半が、気にかけている病気でしょう。これは、寄生虫病と呼ばれ、酷い場合は、死に至る可能性も考えられる怖い病気です。寄生虫の1種であるフィラリアの寄生による病気から、「フィラリア症」と呼ばれます。蚊を介して他の犬へと感染し、感染した寄生虫は、心臓病など犬の病気を発症させます。
蚊が、フィラリア症に感染した犬の血を吸う事で、蚊の体内にフィラリアが入り込みます。蚊は、体内に入ったフィラリアを感染子虫に進化させ、それを更に別の犬へとうつします。その感染能力が高まった感染子虫は、蚊が媒介した犬の体内に入り、肺や心臓に寄生します。
寄生した感染子虫は、より強い成虫へと成長し、犬の内臓器官に悪影響を及ぼします。成虫が内臓器官に負荷をかける事で、体内の血流が悪化し、多くの内臓に害を与えます。よって、犬は病気を発症し、健康状態を保てなくなり、命を縮めてしまいます。
この病気を発症すると、咳や呼吸困難、腹に水が溜まる、貧血や血尿などが現れます。治療法として、予防薬の投与や、病気の症状によっては注射をする事もあります。既に犬の体内にフィラリアがいる場合は、治療法が異なるので、先に血液検査が必要です。
家での対処法として、犬用の蚊取り線香や蚊を除去するシャンプーなどを活用しましょう。蚊が嫌うユーカリ成分配合のシャンプーなどもありますので、試してみるのも良いでしょう。
愛犬の世話をしていて、犬の脱毛が気になるという飼い主もいるのではないでしょうか。脱毛は、犬の病気症状の1つとして考えられる場合がありますので、意識が大切です。犬の病気の症状として、脱毛の場所や特徴によって違いが出て来ます。
「皮膚真菌症」の場合、円形脱毛から、最後には体全体に脱毛症状が広がる様になります。「甲状腺機能低下症・副腎皮質機能亢進症」の場合、体全体の左右対称に脱毛が現れます。この病気は、他の症状と比べ、気付きにくく直ぐには判断出来ないと言われています。
「アレルギー性皮膚炎」の場合、掻きむしって出来た傷が出血や化膿する事で脱毛します。ホコリや花粉などが原因で、皮膚がかゆくなるので、犬はどうしても掻いてしまいます。
他に「ニキビダニ症」「ノミアレルギー」などの病気症状としても、脱毛が発生します。人間にも感染するケースがあり、犬と飼い主どちらの健康の為にも、十分注意が必要です。これ以外の病気も考慮して、脱毛症状など問題が生じた際は、一度獣医に診て貰いましょう。
脱毛は、こまめなブラッシングなど、日々の生活で見つけやすく確認しやすい症状です。早期発見の為にも、毎日手間をかけ、大切に世話をして、病気から愛犬を守りましょう。
飼い犬の世話は、私達飼い主の義務であり、犬の病気予防にも繋がります。日々の生活で、犬も人間と同じく様々な病気を引き起こしてしまう可能性があります。毎日動き続ける心臓は、犬の加齢と共に負担がかかり、病気を発症する恐れもあるでしょう。
犬にも心臓の病気はあり、先天性・後天性・寄生虫・心臓疾患など様々な要因があります。先天性が原因の病気では、肺動脈狭窄症・心房中隔欠損症・心室中隔欠損症があげられます。この症状は普段の生活では気付きにくく、大半が、いつの間にか病気を発症しています。
後天性が原因の病気では、感染性心内膜炎・僧帽弁閉鎖不全症などがあります。この症状として、犬がタンを含まない空咳をする様になり、病気の危険性も高まります。
寄生虫が原因の病気では、フィラリア症があげられ、寄生虫が心臓内部に寄生し発症します。この病気は、蚊を介して他の犬にも感染するので、蚊に刺されない様にするのが第一です。ですが中々この予防は難しいものですので、定期的に予防薬や注射をしてあげましょう。この症状は、急な異変は見られず、軽い咳から酷い咳へと移り、時にもどす場合もあります。他には、徐々にお腹に水が溜まり、大きく膨れて来るという症状が出る場合もあります。
心臓疾患が原因の病気では、心筋症があり、突発性心筋症は大型犬に多く発症します。肥満も犬の病気に大きく関わりますので、食事の管理や世話を十分してあげましょう。
犬が、自分の耳を異様に気にしたり、同じ場所を回転し出すと病気のサインかもしれません。犬も人間と同様に、外耳炎・中耳炎・内耳炎など、様々な耳の病気を発症します。しきりに手で耳をかいたり、壁やクッションにすり寄せるなどの行動も疑う余地はあります。主な耳の病気として一般的にあげられる、外耳炎を患っているかもしれません。
外耳炎は、寄生した耳ダニや細菌などが耳垢に繁殖する事で、炎症が起きる病気です。耳垢がたまりやすい体質の犬や、耳内の毛が多い・垂れ耳の犬種は、特に気を付けましょう。また、湿気の多い夏場は、通気性が悪くなり、蒸れやすくなるので注意が必要です。脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎など、全身の皮膚病と併せて発症する場合も考えられます。
この病気の治療法として、原因に合った抗生剤・抗菌薬・殺ダニ薬を選び、犬に投与します。獣医によって方法は異なりますが、多くが塗布・内服薬の処方を行い、病気の処置をします。病気の症状によっては、耳の中を清潔に保つ為に、耳の洗浄薬を処方する病院もあります。アレルギー性の原因が大きい犬には、専用の食事療法を取り入れるケースもあります。
犬の耳内の毛をカットし、洗浄するなど、こまめに耳掃除をしてあげる事も大切です。耳掃除をする事で、過剰に分泌された皮脂を取り除き、耳内の湿気を防いでくれます。乾燥状態を保ち清潔にする事で、細菌感染しにくくなり、病気予防にも繋がります。
常に癒してくれる犬達も、人間と同じで様々な病気にかかる可能性を持っています。犬の関節の病気の1つで、遺伝性に起因した股関節の発達異常の病気があります。これは「股関節形成不全」と呼ばれ、犬が太り過ぎる事で、病状も悪化します。
骨盤のへこみが浅く大腿骨頭の扁平・変形を起こし、慢性的に亜脱臼症状になる病気です。酷い場合は、完全脱臼になり、変形性の関節症を引き起こしてしまう可能性もあります。病気は生後7ヶ月過ぎから現れやすく、この時期は犬の健康状態に十分気を配りましょう。
犬の歩き方がいつもよりおかしいと感じられた場合は、直ぐに獣医さんに診て貰いましょう。オシリを左右過剰に揺らしながら歩くなどの症状が現れた場合、病気のサインです。また、オスワリが出来なくなり、上手く立ち上がる事も出来なくなるなども見られます。
遺伝性ともあり、適した予防法は定まっていませんが、犬の繁殖を管理していれば安全です。しかし昨今のペットブームもあり、無秩序な管理体制で、繁殖・飼育された犬は要注意です。特に、ラブラドールやゴールデンなど人気犬種の大型犬は、病気の疑いが強くなります。
又、関節の病気は、犬の肥満とも密接に関わりますので、太らせない様にする事も大切です。肥満は、足に直接負担をかけるので、足のバランスを崩し股関節にも悪影響を与えます。可愛い飼い犬が、いつまでも健康で元気にいる為にも、食生活も見直してあげましょう。
犬にも、人間と同じような目の病気が見受けられます。犬の目の病気も、場合によっては失明にもつながりかねないものです。大事な愛犬を失明させたりすることのないよう、犬の目の病気にもきちんと対処しなくてはなりません。
緑内障は人の目にも起こる病気ですが、犬の目にも起こる病気です。緑内障になると、目の黒い部分が肥大した感じになり、目の白い部分の充血が目立ちます。犬の目がこのような状態になったら、動物病院へ行って適切な処置をしてもらいましょう。
白内障も人の目の病気として有名ですが、犬の目の病気の一つでもあります。目のタンパク質が白く濁ってしまう病気で、治療に外科手術が行われることもあります。糖尿病などの合併症である場合や、老化による場合など、様々な原因が考えられる病気です。
犬の目やにが多くなっている、目が腫れている、という場合は、結膜炎の可能性があります。エリザベスカラーという、犬の目につける用具で目を覆うことも、犬の目の病気を治療する方法の一つです。感染病なので、かかっている犬に近づかないようにすること、逆にかかってしまった場合は、他の犬に近づけないようにする必要があります。
犬の目の病気は人と同じ治療法で治せるとは限りません。人の目には良い処置であっても、犬の目の病気の場合、悪化させる可能性もあります。愛犬が目の病気かもしれない、と思った場合は、必ず専門医による診断を受けるようにしましょう。
